きものサークル ~いろどり~ blog

和歌山市で活動する着物サークル

歴史と文化の繋がり

2023.07.15

今日の模様『吉原繋ぎ』 
 ※blog最後に和柄の意味をご紹介しています。

和歌山市

いろどりきものサークル&倶楽部です。

 

今回の模様は、日本の歴史と文化の繋がりがとても感じられる模様で、「今日の模様」だけでは伝えられない!ということで書かせていただきます。

 

『吉原繋ぎ』という模様は、あの吉原からきています。

現代の良識、社会常識からすれば日本の負の歴史と捉えられると思います。

女性の悲しい歴史です。

だからといって、触れない、隠す…無かったことには出来ないと思うのです。

日本で起きた歴史、そこで生きた人の歴史です。

 

子供が大好きなアニメ、鬼滅の刃ではその悲しい側面が描かれていましたね。

SNSなどでは子供と一緒に見れないかも、説明しづらい、などの意見もそれなりにあったと記事などで目にしました。

私は、鬼滅を観ていた子供たちに遊郭とは?と質問されたので、説明出来る範囲で

「身分の低い家庭、貧しい家庭の女、子供が売られて働かされた場所、昔はあったんだよ」

と、子供の年齢的に具体的な事は説明してませんが、大まかに説明しました。

子供にどう説明するかは各家庭の判断だと思いますが、まだ子供なので私はそういう風に説明しました。

日本の歴史の悲しい側面でもあります。

 

『吉原繋ぎ』という模様は、名前のイメージと鎖が連なっているような絵で鎖に繋がれているような悪い意味で捉えられるかも知れませんが、そうではありません。

そこは、物事を自然と昇華する、させることができる日本独特の感性が関わっているのかなと思います。

(意味は模様コーナーで)

 

吉原はその悲しさとは裏腹に、遊郭で働く女性の生き様、ファッション、文化など流行の発信地でした。

それらは現代でも残っていて、切っても切り離せないものになっています。

現代で何気なく使われている言葉、

例えば:あがり(お茶)、おてもと(箸)、もてる(モテる)、馴染み、相方、冷やかし…

これらは吉原(遊郭)発祥の言葉です。

どれも使ったことある言葉ではないでしょうか?

意味合いは今と昔ではちょっと違ってたりしますが。

 

こうやって、歴史、文化は昔からずっと繋がっていて今があるのだと、知ることで良い事も悪い事も自分の中にあるアイデンティティを感じることができるのではないでしょうか。

 

なんだか、この模様も鎖ではない繋がりに見えてきませんか?

 

〘今日の模様〙

*日本の伝統模様をご紹介します😊

 吉原繋ぎ文様:吉原繋ぎ(よしわらつなぎ)模様

鎖が繋がっているようなこの模様、一度遊郭に入ってしまうとなかなか出ることが出来ないことや、吉原の茶屋などで暖簾の模様に使われていたという説など、そういった事が名前の由来になったとされています。

別名、廓繋ぎ(くるわつなぎ)ともいいます。

ただ、鎖に繋がれているのは人ではなく『縁』で、人と人との縁が繋がっている、良い繋がりをもたらしてくれる「良縁」「豊かな人間関係」「豊富な人脈」などの意味が込められています。

そして、鎖の内側に同じ小さな鎖が描かれている二重線のようになっている物を『子持ち吉原繋ぎ』といいます。

人と人の強い絆、縁を意味する縁起の良い模様。

浴衣やはっぴ、手拭いなどでよくみられ、一年を通して使える模様です。

 

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